自然光を集める照明 スカイライトチューブ

改修を行ったLDKは北側に位置し、採光が取りにくい条件でした。そこで、自然光の照明システム「スカイライトチューブ」をご提案しました。これは、屋根に設置したドームで太陽光を取り込み、チューブの中を乱反射させて室内まで届ける照明システムです。曇りや雨天でも自然光が部屋まで届いて、天窓よりも明るいとされています。
これまで聞いたこともない照明システムだったこともあり、最初は導入する考えを全く持っていなかったご夫妻。しかし、LDKの改修中に仮設キッチンをサンルーム内に造ったことから、奥様が自然光の中で食事をする心地よさを実感。それをきっかけに再検討して、２灯を導入されました。
「とくに朝になると、やわらかな光がさし込んで気持ちがいいですね。キッチン側の１灯は、自然光で先祖代々の神棚も明るく照らしてくれます。電気代もいらなくて、取り付けて大正解でした」と今では大変喜んでおられます。

こだわりいっぱいの対面式オープンキッチンが誕生

壁に向いていた元の台所が、対面式のオープンキッチンになりました。玄関からキッチンに直接通じるドアを造り、キッチンの隣にはデッドスペースを活用した大型パントリーを設置。玄関、キッチン、パントリーの動線が短く、買い物をした品々の収納もスームズです。
キッチンにダイニングテーブルを、寄せて置くことで「つくる」と「食べる」の距離が近くなり、配膳や片付けの動作がラクに。「以前は対面式キッチンの良さが理解できませんでした。でも実際に使ってみると、とても便利で納得です」とご主人。休日や帰宅後は、ダイニングテーブルでくつろぐことが多いそうです。
キッチンスペースの天井は高さを少し下げて、別空間の印象に仕上げました。リビングから見ると奥行が出るので、部屋全体に広がりを感じます。さらにリビングの天井が高い印象となって、開放感も一層増しました。
１５０年という代々の歴史を刻み込んだ梁を眺めながら暮らす、新しいデザイン空間へ。今回も想いを詰め込んだリフォームとなりました。